腎盂・尿管がんとは
腎臓はそら豆のような形をした臓器で、腎盂はその一部です。
腎臓で作られた尿は、腎杯、腎盂、尿管を通って膀胱に蓄えられ、尿道から体の外に排出されます。
このような尿が通る部分を尿路と呼び、尿路の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜におおわれています。
腎盂・尿管がんとは、腎盂に発生する腎盂がんと、尿管に発生する尿管がんをまとめた呼び方です。
腎盂がんと尿管がんは同じがんの種類で治療法が共通するため、まとめて腎盂・尿管がんとして治療をします。
腎盂・尿管がんのうち約90%は、尿路上皮から発生する尿路上皮がんです1)。
また、尿路上皮がんのうち約5~10%が腎盂・尿管がんで、ほかには膀胱に発生する膀胱がんがあります1)(図)。
図 腎盂・尿管がんと尿路上皮がん

- 1)日本泌尿器科学会 編. 腎盂・尿管癌診療ガイドライン2023年版. 医学図書出版. 2023. p.50-2.