バルバーサ®とは?

監修:帝京大学医学部 泌尿器科学教室 主任教授 中川 徹先生

バルバーサ®とは?

監修:帝京大学医学部 泌尿器科学教室 主任教授 中川 徹先生

バルバーサ®とは

対象となる患者さん

尿路上皮(腎盂じんう、尿管、膀胱の粘膜と、尿道の一部の粘膜)がんでステージ4の患者さんが、薬物治療で効果がみられなかった場合に、バルバーサ®の対象になります。
バルバーサ®は、遺伝子検査によってFGFR遺伝子に異常がみられた患者さんに使用される分子標的薬ぶんしひょうてきやくです。

検査について、詳しくは「がん遺伝子検査とは?」をご覧ください。

FGFRとは

FGFR(線維芽細胞増殖因子受容体せんいがさいぼうぞうしょくいんしじゅようたい)は、体内のさまざまな細胞の表面にあり、細胞のはたらきに関わっています。
尿路上皮がんの一部の患者さんでは、FGFR遺伝子異常が報告されています。

※FGFR遺伝子の異常には、変異や融合などがあります。
変異や融合によって異常なタンパクが作られることが、がん細胞の増殖に関係しています。
変異:遺伝子の一部が変化すること
融合:遺伝子の一部が他の遺伝子と一体となること

バルバーサ®の作用機序

バルバーサ®は、FGFRに作用してがん細胞の増殖を抑えます。

がん遺伝子検査とは?バルバーサ®を服用する前に必要な遺伝子検査についてご紹介しています

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