バルバーサ®とは
対象となる患者さん
尿路上皮(腎盂、尿管、膀胱の粘膜と、尿道の一部の粘膜)がんでステージ4の患者さんが、薬物治療で効果がみられなかった場合に、バルバーサ®の対象になります。
バルバーサ®は、遺伝子検査によってFGFR遺伝子に異常がみられた患者さんに使用される分子標的薬です。

検査について、詳しくは「がん遺伝子検査とは?」をご覧ください。
FGFRとは
FGFR(線維芽細胞増殖因子受容体)は、体内のさまざまな細胞の表面にあり、細胞のはたらきに関わっています。
尿路上皮がんの一部の患者さんでは、FGFR遺伝子異常※が報告されています。
※FGFR遺伝子の異常には、変異や融合などがあります。
変異や融合によって異常なタンパクが作られることが、がん細胞の増殖に関係しています。
変異:遺伝子の一部が変化すること
融合:遺伝子の一部が他の遺伝子と一体となること

バルバーサ®の作用機序
バルバーサ®は、FGFRに作用してがん細胞の増殖を抑えます。
