日常生活で心がけることー食事のサポート
バルバーサ®の副作用には、高リン血症や口内炎などがあります。
これらの予防のため、または悪化を防ぐために、日々の食事に気を付けましょう。
ここでは、高リン血症の食事管理のポイントと、高リン血症と口内炎に配慮したレシピをご紹介します。
高リン血症の食事管理のポイント
たんぱく質の摂取量を確保しながら、リンの摂取量を減らすことが大切です。
食材選びの工夫として、リンを多く含む食品を避けましょう。
- たんぱく質を多く含む食材は一般にリンも多く含むが、その中でもリンの少ない種類や部位を選ぶ
- リン酸塩(無機リン)を多く含む加工品は避ける
同じ肉でも種類や部位によってリンの含有量が異なります

調理方法の工夫として、リンを減らす調理法を取り入れましょう。
- リンが多い食材は、切ってからゆでる、水にさらすなどしてリンを減らす
リンが多い肉や魚の加工品も、切って、ゆでることでリンを減らせます

また、リンの摂取量をできる限り正確に把握することが大切です。
- 一般にリンの摂取量は、1日当たり600~800mgが推奨されている
- パッケージの栄養成分表示(リンが記載されたもの)を確認する
- 食品標準成分表で算出した栄養価が記載されたレシピも利用する
高リン血症についての詳細はこちらをご覧ください。
高リン血症と口内炎に配慮したレシピ
口内炎の悪化を防ぐために、辛いもの、酸っぱいもの、熱いもの、硬いものなど刺激の強いものを口にしないことを心がけましょう。
高リン血症と口内炎の予防のため、または悪化を防ぐためにおすすめのレシピを3つご紹介します。
真鯛と春キャベツの梅レンジ蒸し
材料(1人分)
- 真鯛(切り身)1切れ(70g)
- 春キャベツ2枚(80g)
- 梅干し大1個(12g)
- 酒大さじ1(15g)
- 和風だしの素小さじ1/2(1.5g)
- ごま油小さじ1(4g)
栄養価(1人分)
- エネルギー191kcal
- 脂質10.7g
- 食物纎維1.8g
- リン196mg
- たんぱく質16.1g
- 炭水化物6.8g
- 食塩相当量1.5g
作り方
- 1耐熱性の器に食べやすい大きさにちぎったキャベツ、真鯛、ちぎった梅干しの順にのせ、酒、和風だしの素、ごま油を振ります。
- 2ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で4分加熱します。ラップをかけたまま2分蒸らしたら出来上がりです。
※加熱時間は1人分の目安です。
新玉とひき肉のピリ辛炒め
材料(1人分)
- 豚ひき肉80g
- 新玉ねぎ1/2個(100g)
- 赤とうがらし(輪切り)少々
- サラダ油小さじ1/2(2g)
- A
- 酒大さじ1/2(7.5g)
- みそ小さじ1(6g)
- しょうゆ小さじ1/2(3g)
- 砂糖小さじ1/2(1.5g)
- 片栗粉小さじ1/3(1g)
栄養価(1人分)
- エネルギー249kcal
- 脂質16.2g
- 食物纎維1.8g
- リン143mg
- たんぱく質16.2g
- 炭水化物12.8g
- 食塩相当量1.3g
作り方
- 1玉ねぎは2cm幅のくし形切りにします。Aは混ぜ合わせておきます。
- 2フライパンにサラダ油と赤とうがらしを入れて中火で熱し、豚ひき肉を加えて炒め、肉の色が変わってきたら玉ねぎも加えて炒めます。
- 3玉ねぎがしんなりとしてきたら弱火にし、Aを加えて全体を炒め合わせます。とろみがついたら出来上がりです。
豚肉と春キャベツのしょうが蒸し
材料(1人分)
- 豚ロース薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)4枚(80g)
- 春キャベツ2枚(80g)
- 粗びき黒こしょう(お好みで)少々
- A
- 酒大さじ1(15g)
- ごま油小さじ1(4g)
- しょうがチューブ小さじ1(4g)
- 塩小さじ1/4(1.5g)
栄養価(1人分)
- エネルギー270kcal
- 脂質19.5g
- 食物纎維1.4g
- リン166mg
- たんぱく質16.4g
- 炭水化物5.5g
- 食塩相当量1.6g
作り方
- 1キャベツを1枚ずつにはがしておき、大きい場合は手でちぎるか包丁で半分にします。Aを混ぜ合わせておきます。
- 2鍋にキャベツと豚肉が層になるように重ね、Aを回しかけます。弱火で熱し、蓋をして10分ほど蒸します。
- 3器に盛り、お好みで黒こしょうを振って出来上がりです。
※キャベツの葉や豚肉が大きくて食べにくい場合は、包丁で食べやすい大きさに切ってください。