膀胱がんとは
膀胱は骨盤内にある袋状の臓器です。
腎臓で作られた尿は、腎杯、腎盂、尿管を通って膀胱に蓄えられ、尿道から体の外に排出されます。
このような尿が通る部分を尿路と呼び、尿路の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜におおわれています。
膀胱がんとは、膀胱に発生するがんをまとめた呼び方です。
膀胱がんのうち約90%は、尿路上皮から発生する尿路上皮がんです1)。
膀胱がんには、尿路上皮がんのほかに扁平上皮がん、腺がん、小細胞がんなどの種類もあります。
また、尿路上皮がんの約90%は膀胱に発生する膀胱がんで、ほかには腎盂や尿管に発生する腎盂・尿管がんなどがあります1)(図)。
図 膀胱がんと尿路上皮がん

- 1)Miyazaki J, et al. Int J Urol. 2017; 24: 730-4.